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美容整形

PRPF®

PRP(多血小板血漿)にFGF(線維芽細胞増殖因子)を組みあわせた治療で、正式には「PRPF®︎療法」といいます。

PRPF®︎ 療法とは

傷が治るまでの免疫反応を利用した組織再生療法のことをいいます。人が怪我をした時、最初に血小板が凝集します。そこにマクロファージが集まりb-FGFを放出すると、創傷治癒つまり組織再生が始まります。最終的にその反応は自然に終了し、組織再生(創傷治癒)は完了します。怪我をした後にカサブタが剥がれると傷が治っている経験はすべての人が経験してきたことでだと思われます。人間が持っている組織再生(創傷治癒)の仕組みを利用し生理的に再現したのがPRPF®︎療法なのです。注入前のPRPF®︎自体は液体です。しかし、組織の不足する部位に注入すると瞬時にゲル化して局所に留まります。その後、約1ヶ月で軟部組織(主に脂肪組織)を再生させることができるのです。
サイトカインの働きと免疫反応、創傷治癒機転への深い理解と旧再生医科学研究所及び公的機関との共同研究の末、考えうる限り生理的な条件で安全かつ理想的な組織再生を可能にしたPRPF®︎療法は京都の林寛子医師のオリジナルプロトコールです。2010年より開始し、大きなトラブルも後遺症もなく現在では医学専門誌の執筆や国内外のシンポジウムや講演に招かれるなど国内外で高い評価を得ています。2015年の再生医療法案に沿って清水スキンクリニックでもこの方法を採用し再生医療等委員会の審査も受け、厚労省に届け出を行いました。


今では日本でこのPRP療法を行う医療機関は多数ありますがすべて厚生労働省の認可が必要となっております。当院は平成27年2月20日に受理され 施設番号はFC4140010 

再生医療の計画番号はPC4150307 となっております。

​PRPF® の適応は以下の通りです。

  • 上眼瞼のくぼみ

  • 下眼瞼・くま

  • ゴルゴライン

  • マリオネットライン

  • ほうれい線

  • 前額や眉間の皺

  • 側頭部のくぼみ

  • 手の甲のやせ(血管のういた手背)

  • 首の横しわ

  • あらゆる場所のくぼみ

  • 口唇裂の術後の組織の不足

  • 瘢痕(交通事故や熱傷後の瘢痕拘縮)

​PRPF®療法学会の症例⇓
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PRPF®

治療の手順

血液を上肢などから採取し、その血液に含まれる血小板を、遠心分離機を用いて濃縮分離します。つぎに必要に応じて、細胞を増やす作用のある薬(線維芽細胞増殖因子、製品名:フィブラスト、科研製薬)を濃縮した血小板に添加し、それを皮下に注射することによって、組織の修復、増生を促すものです。添加する薬は遺伝子組み換え技術によって我が国の科研製薬で製造されたもので、褥瘡や皮膚潰瘍の治療薬として承認されたものです。しかし、外用薬のスプレー製剤として認可されたもので、注射薬としてはまだ承認されていませんが、基礎実験やこれまでに試された治療では安全性に問題がないことがわかっています。ただ、投与部位に悪性腫瘍のある患者や、この薬に対し過敏症の既往歴のある患者は禁忌となっています。

治療費用

 採血8本分=約40cc=286,000円(税込)

 採血12本分=約60cc=396,222円(税込)

​ 採血16本分=約80cc=506,000円(税込)

治療回数 1回/4~5年目安

治療時間 3時間程度

治療の利点

利点は、自分の細胞を増やすことによって効果を得ることができる点で、異物を注入する治療とは異なります。また、一時的に腫れや内出血は起こります。さらに副作用として、注射によって感染症や過剰な組織の増生が起こることがあります。また、ヒアルロン酸注射と違って治療後の満足度がとても高いところが良い点です。

同じような効果をもたらす治療法

ヒアルロン酸注入療法、自己脂肪注入療法などがあります。ヒアルロン酸注入療法は、すでに製品化されたヒアルロン酸製剤を局所に注射するものです。簡便で、腫れ、内出血は少ないのですが、十分な効果を得るためには数回の治療が必要です。また、徐々に体内に吸収されていきます。ヒアルロン酸による過敏症や目の周囲の治療の際に失明の報告もあります。また、脂肪注入療法は患者さんの体から脂肪を吸引採取し、それを必要な部位に注入するものです。脂肪を採取するためにその部位も麻酔が必要です。注入された脂肪細胞は30−50%程度しか生着しないため、多めの量を注射することが必要になります。このため、腫れや内出血の程度が高くなります。また、注入した脂肪が壊死することもあります。治療後の効果期間が長いことと目の周囲など危険な部位も安全に治療を行えるPRPF療法は素晴らしい治療と考えられます。

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研究室

​◇治療を受けてはいけない方
治療を受けてはいけない方は、ケロイド体質の方、施術箇所やそのん近傍い異物(ほかの注入物、糸、プレート、シリコンな)が存在する場(過去にそのような治療を受けたことがある場合も含む)、自己免疫性疾患の方、ニキビや吹き出物が注入部位近傍にある方、悪性腫瘍の既往のある方、妊娠中の方など、です。

◇リスクについて

①皮下出血や腫れです。個人差がありますが、概ね1週間程度で改善します。

②予想よりもボリュームが出過ぎる(組織の過剰増)可能性があります。PRPFの注入量が多すぎた場合は、注入後約2週間以内にステロイドの注射で減量できます。一カ月以内は注入部位に圧のかかること(眼鏡やゴーグル、マスクのワイヤーなど)は避けてください。

③不慮の事故などで注入部位近傍に外傷を生じた場合、通常1カ月で収束するPRPFの反応が長引き過剰なボリュームを形成する恐れがあります。施術後1年ほどは注入部位をぶつけたりしないようにご注意ください。強く揉んだりすることも避けてください。また、レーザーや高周波治療など注入部位に強い刺激の生じる行為や施術は十分間隔を置いた後、主治医の判断の元で行ってください。

④他施設ではPRPもしくはb-FGFを用いた治療後に「不自然なしこりが生じた」「発赤や痛みが生じて繰り返す」などの事例がインターネットなどに書かれているのを目にします。b-FGFが不適切に多い場合やよくわからない物を混ぜたり、短い間隔(3カ月~6カ月以内)に繰り返し同じ場所に注入している施設にこのようなトラブルが多く発生しているようです。​PRPF®協会のプロトコールではこのような症状を生じた例はありません。安全に良好な結果を得るためにも、指定再診日や注意事項を厳守してください。​​​​

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